カテゴリ:コラム:刺青の美学( 3 )

§≡コラム刺青の美学≡§ №3「天国への階段」

これを知っておけば芝居を10倍楽しめる?!
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このコーナーでは『刺青』にまつわるエピソードや雑学を紹介していきます。本番まで数回にわたって更新する予定なので、観劇前の予備知識としてお楽しみ下さい。


№3:「天国への階段」

 今回は劇中で流れる音楽について、あらすじと共にご紹介します。

 孤高の彫刻家・獅舞崎(しぶざき)Sの行方を捜す内縁の妻・華澄美(かすみ)K。元恋人・志津原(しづはら)M。そして探偵・阿見島(あみしま) R。
 捜査中に判明していく意外な事実。その一つが、失踪前のSが密かに開いていたパーティー“天国への階段”。

 この名前、実はイギリスの有名ロックグループ・レッドツェッペリン【Led Zeppelin】の代表曲『天国への階段(Stairway to Heaven)』に由来しています。
 ロック史上に残る名曲であり、誰もが聞き覚えのあるメロディー。アコースティック・ギターとリコーダーではじまり、単一の要素を繰り返しながら次第に楽器が増えてクライマックスに至る構成は「延々と続く繰り返し」を連想させ、まさに『天国への階段』を表現しています。

 
 この『天国への階段』、曲そのものも本編で流れます!それは一体どの場面なのか。パーティー“天国への階段”の目的は?

 ▽この他にも、往年のメガヒットロックナンバーを中心に、ワールドミュージック・現代ポップス・懐かしの歌謡曲…等々「まるで音楽の宝石箱や~!」と言いたくなるほどの多彩な楽曲が作品世界を彩ります。
 この曲に合わせて、どんな形で“踊り手”が登場するのか。そしてダンス×芝居の融合はいかに……?!音楽好きのあなた、必見です。
*ちなみに…『天国への階段』を逆回転で聴くと悪魔崇拝を勧めるメッセージが聞える」という風説が存在するそうで……本当?!


☆☆コラム「刺青の美学」は特設サイトにも掲載しています!☆☆
【『刺青/シセイ』特設サイト】
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by insyouha-news | 2009-08-08 00:00 | コラム:刺青の美学

§≡コラム刺青の美学≡§ №2

これを知っておけば芝居を10倍楽しめる?!

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№2:刺青とタトゥー

 本作では刺青=シセイと読みますが、入れ墨、文身、剳青、黥…と色々な漢字で書かれるイレズミ。
 ではタトゥーとは何が違うのか…?その区別はデザインなんだそうです。
 刺青→和彫り/タトゥー→洋彫り と呼ばれ、一見彫り方の違いかと思われますが、絵の画風や全体の様子で判断するそうです。
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 また、刺青という行為を否定的に捉えるか、肯定的に捉えるかで呼び名を使い分けることも。
・「入れ墨」→否定的:江戸時代の刑罰から派生したため
・「彫り物・刺青」→肯定的


【刺青用語】 
 
◇手彫り
柄の先で針を束ね、手を動かして肌に墨を入れる。

◇機械彫り
マグネットの磁力やモーターのロータリー運動を用い、機械の上下運動により肌に針を刺す。

◇隠し彫り
腋下・内股など他人には見られにくい場所に、花びらなどで隠れた名前や言葉、淫靡な絵を彫る。

◇半端彫り
彫りの痛みに耐えられなかったり、費用が続かないなどで絵が途中までで終わっていること。


半端彫り…究極の残念賞ですね(笑)
それにしても全部聞くだけで痛そうです。でも、この“痛みと引き換えに刻まれるもの”こそ、本作の重要なポイントなんです。
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by insyouha-news | 2009-08-01 00:00 | コラム:刺青の美学

≡∬刺青の美学∬≡ 1

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№1:谷崎潤一郎の『刺青』

モチーフとなっている小説『刺青』とは、どんな作品なのでしょうか。
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あらすじ:
肌をさされてもだえる人の姿にいいしれぬ愉悦を感じる刺青師・清吉が年来の宿願であった光輝ある美女の背に蜘蛛を彫りおえた時、今度は……。
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 耽美主義で知られる谷崎の処女作『刺青』は、明治43年、同人雑誌『新思潮』で発表されました。
 性倒錯の世界を通して“美即ち強きものである”という作者自身の世界感が顕わされた作品で、自然主義文学が流行っていた当時の文学界に突如現れた“絢爛豪華でロマンチックな文学”として人々から歓迎を受けました。

 文庫本にしてわずか10ページの短編にも関わらず、1966年の大映にはじまり近年にいたるまで6回も映画化されています。
『刺青』にはクリエーターの創作意欲を刺激する魅力があるだけでなく、そのテーマがいかに普遍的かがわかりますね。

 ちなみに小説は、『異端者の悲しみ』『少年』など初期の7つの作品を収めた短編集『刺青・秘密』として発売されています。(新潮社)
 親しみやすい文体なので普段小説を読まない方にもオススメです。観劇前に読むと、一味違った楽しみ方ができるかも…!
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by insyouha-news | 2009-07-24 00:00 | コラム:刺青の美学